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2012.8.11-12 Sat,Sun 活動日:仮設トイレ

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仮設トイレ、いよいよ今日完成か?

この写真は作業前の状態です。誰かが言っていましたが、言われてみるとたしかに屋根の幅が広すぎて、見た目のバランスが悪い感じもします。

前日は里山の会の定例会でした。僕はこの日一番乗りでした。到着すると、入り口手前で異変が。

なんと、なんと、通行止めになっていました。
後で聞くと、グレーチングが何者かに盗まれたようです。グレーチングはU字溝の上にかぶせる金属のフタ。これでは車が通れません。ここは市道のようで、木更津市には気の毒ですが、来月のイベントまでには安全に通れるようにしてほしいものです。もう盗まれないようにコンクリートのフタにしてほしいなあ。

そんなわけで徒歩で入場。
あるところからミントの株を分けていただき、持ってきていました。抜いてから丸一日経っているので、急いである場所に植えました。ミントはとても小さな葉というイメージでしたが、いろいろ種類があるのか、もらってきたのは大きな葉になるものです。大きな葉のミントを何に使うのか。それは今後の活動を見ていただくと、追い追い明らかになっていきます。下の写真、ちょっと見づらいのですが、雑草の中に植えました。
しなびたミント、ほかの草に負けずに広がってくれるといいのですが。

翌日の作業日の朝、今日は仮設トイレを完成させるぞ、と意気込みつつお茶を飲んでいると、雨が降ってきました。
午前中は打ち合わせにして、午後から作業開始です。

左側の竹壁を取り付けている間に、扉の骨組みができました。こんなのをササッと作ってしまえる人がいると、進捗は急速に上がります。

つづいて、扉を取り付ける枠をつくります。

そして、完成したのが下の写真です。

あれ?なんだか様子が・・・。そして、これはどうやって入るのでしょうか。
最後は竹の本数が不足し、形のいい竹が残っておらず、流れでこうなりましたが、ミステリアスな外観の仮設トイレも、遊び心があっていいのかな。

ひとまず完成です。仮設といいながら、地の物を生かして、なかなかのものができたと思います。あとの細かい箇所は運用しながら調整していきます。

手洗い用の水の確保と、仮設トイレができ、これで誰かをお招きするのに最低限の設備は準備できたかな、というところ。
このトイレ、ぜひ利用しに来てください。みなさんから感想をお聞きしたいです。

2012.8.4 Sat 臨時作業日:茶室の解体

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通常の作業日ではありませんが、不要になった茶室を譲り受けるため、解体して運びました。

7月に入ってからすでに解体は始まっており、前日までには土壁と竹小舞は剥がし終わっていたようです。

そうなんです。この茶室は日本の伝統工法を取り入れて作られているため、そのまま廃棄してしまうのは勿体無い。ということで、里山の会で譲り受けることになったようです。といってもそれほど古いものではなく、25年前に建てたそうです。土壁の土は再利用が可能なため、土嚢袋に入れて一時保管。竹小舞もしっかりしていたようですが、これは再利用せずに廃棄。それからアスファルトルーフィングのようなものと基礎のコンクリートも廃棄。それ以外は金具を取り除き、会で保管します。

この日は夏休みということもあってか、早朝から千葉市付近での交通渋滞がひどく、私は少し遅れて合流しました。着いたときにはこんな状態になっていて、作業は着々と進んでいたようでした。

木ネジは使われておらず、解体時に取り除くのは主に、金属の釘とつがい、木製のクサビだったので、使った道具は主に、バールと金槌、そして掛矢。
基礎から出たアンカーボルトと土台を固定させるナットを外すため、モンキレンチ。あとはハシゴ・三脚。
使った道具はこのくらいでした。重機も電動工具も一切使わず、手作業での解体でした。
手慣れた人が多く、人手もたくさんいて、僕はサポートをしながら、作業をよく見ることができました。解体にも段取りがあります。バールなど、ひとつひとつの使い方も、僕はよく知らなかったということに気づきました。

午後の早い時間には、基礎をだけを残し、解体が完了しました。

再度組み立てをするときのために、解体した部材にはどこの部品だったか書き込みを入れていました。
部材は軽トラ3台に積んで、会で保管しました。

基礎の撤去は業者さんに依頼するそうです。コンクリートって普通には再利用できないんですね。燃料にすらならない。処分にお金もかかります。
漆喰や珪藻土も再利用は難しそうです。そう考えると、土というのはすばらしい。

こんなに手の込んだ造りの茶室でさえ、たった25年でゴミになるところだったのですから、建物から見たこれからの日本社会も流動的になることは避けられないのでしょう。人類の歴史だけを考えても、25年はとても短い期間です。

これからも建て替えを繰り返すのであれば、建材選びには再使用や燃料として、あるいはすぐに土に戻せる素材を選んでいかないと、一方通行の循環しない社会を作り出してしまいそうです。解体作業を通じて、建物にどんな素材を使うべきか、下流や未来のことも少しは意識する視点を得られたような気がします。

2012.7.22 Sun 活動日:仮設トイレ

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この日は日本の美、竹の美しさを感じました。
たくさんの竹が並んでいます。さて、これは何の写真でしょうか。

・・・正解は仮設トイレの屋根でした。仮設トイレなのに、竹は邪魔者扱いなのに、こんなに美しくていいのでしょうか。

写真では伝わりにくいと思います。ぜひ実物を見に来てください。
この日は仮設トイレ回りの作業をしました。みんなで分担作業です。

木製パレットに便座を取り付けるため、作業をしています。
淡いピンクの便座って、仮設トイレなのに素敵な色です。

化粧板まで貼り付けて、こうなりました。

掘った穴の回りが崩れてこないように、木枠をつくり、

穴に埋め込みます。

トイレまでの通路上に、土手と側溝があります。
U字溝の上に丸太を並べて、

土手の土砂を均し、取り除いた土砂を丸太の間や上に敷き詰めます。
トイレまでの通路が歩きやすくなりました。この日の作業はここまでです。

2012.7.14-15 Sat,Sun 活動日:水の確保

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前日の14日は19時から会合があり、作業小屋に前泊しました。ランタンを囲んで酒を飲むと、ついつい話が弾んでしまい、深夜まで話し込んでしまいます。それでも今後の展望を話す、とてもいい時間でした。
朝9時から作業開始です。簡易トイレの製作をする予定でいましたが、竹の壁を取り付ける前に、4人くらいで持ち上げて移動できるかどうか試したかったのですが、この日は参加者が少なかったため、水を引いてくる作業をすることにしました。

会の名前入りヘルメットが里山の会から支給されました。入会するともらえます。森の中に入ると木の枝に頭をぶつけたり、ちょっとしたことでケガをすることがあります。ヘルメットはケガから守ってくれる大事な装備です。

半割りにして節を抜きとった竹は、前回の活動日のとき伏せた状態にして並べておきました。青竹でしたが、3週間も日に当たると、このように年季の入った色に変わっていました。

水場へ行くと、前回確認したときは水路が変わってしまい、設置した樋へ水が流れていなかったのですが、このときは少し水が流れていました。そのときどきで水の流れる場所が少しずつ変わっているようです。水の流れをできるだけ一箇所にまとめるように、まずは木の板を差し込みました。

ある一つの土の穴から、一番多く水が出ていました。そこから出ている水をすべて樋に流すため、節を抜いた竹の筒でバイパスすることにしました。下の写真のように先端を加工し、土の穴に突き刺すことにしました。その場でみんなでアイデアを出し、考えながら進めるのがこういう作業の愉しいところです。こういうことは机上では学べません。こういうことを積み重ねていくと、実践力がつくような気がします。

樋にだいぶ水が流れるようになりました。土をいじったため、バケツの水は濁っていますが、この後しばらく流し続けたら徐々に水は透き通っていきました。

このバケツにホースをつないで作業小屋のほうへ引いていくのかと思っていましたが、間にタンクを入れることになりました。タンクに貯水してあれば、樋にチョロチョロとしか水が流れていない日でも、一度にたくさんの水を使うことができそうです。

ここで作業を二手に分けました。タンクに穴を開けてホースとのジョイントを取り付ける人と、タンクを設置する土台を作る人に分かれました。前者は設備のプロである経験者にお願いしました。里山の会にはいろいろできる人が揃っていて、本当に頼もしいです。その間に木で土台を作ります。木は森にある杉を間伐したものを使います。

講習以来、久々にチェーンソーを使わせてもらい、伐木し、杭を作りました。実践はなかなか難しかったですが、これも徐々に慣れていくのでしょう。タンクを置く土台の柱として、杭を打ち込んでいきます。暑い中、なかなかタフな作業でした。

杭の先端の水平をとりながら、ビスで垂木を固定していきます。実際には水平ではなく、谷側を少し低くしました。タンクの下に泥などが溜まることが予想されるため、それを掻き出しやすくするために、ほんの少しだけ傾斜を付けたのです。メンテナンスのことまで考えるとは、みなさんさすがです。

一方、タンクはというと、ジョイントが取り付けられるよう、金具が取り付けられていました。もちろん、パッキンが入っているので、水漏れもなさそうです。これまたさすがとしか言いようがありません。

そして、バケツのほうにもジョイントを取り付け、いよいよホースの接続です。

タンクの上から水が入り、下から出て行きます。下と言っても一番には泥などの沈殿物が溜まるので、上澄みを取るために一番下より少し上から出るようになっています。一番下にはメンテナンスのときに沈殿物を排出させるためのコックが付いています。
なんかもう、うまくできてて、気分がいいです。

タンクに水が溜まるまでの間に、ホースをつなげて、

作業小屋付近までホースを引いてきました。

あとは水が出るのを待つだけですが、なかなか出てこない。
もしかしたら空気で詰まってしまっていたのでしょうか。ホースの位置を少し直したら、見事に水が出てきました!
おそらくタンクにだいぶ水が溜まっていたのでしょう。はじめのうち、水は勢いよく出てきて、やがて樋に流れる量と同じくらいの水量で落ち着きました。

あとはコックをつけて使わないときはタンクに水を貯めておくか、また飲み水として検査をするかなど、検討することがありますが、とりあえず、手洗い用としては十分に使えそうです。

こういったセルフビルドの作業は少しずつ技も身に付き、とても愉しい。やみつきになりそうです。

2012.6.24 Sun 活動日:仮設トイレ

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今日は竹の切り出しから活動をはじめます。

まず、お茶を飲みながら打ち合わせ。
実は今回も前日からゲストと作業小屋に泊まっていました。活動日の前から、小屋の設計についていくつかアイデアが出ており、前日に軽く打ち合わせをして、どのやり方でいくかは決まっていました。お茶を飲みながらそのことの共有と、どのような形状の竹を、何メートルで何本切るかを打ち合わせしました。

現場へ移動。会の方が所有する平ボディの2tトラックが登場。いろいろな職種の人がいると、こういうときに助かります。そういえば、活動に使う道具もいつもお借りしていました。

竹を切らせてもらうのは、地元の人が所有する竹林で、想像していた以上に広大で無数の竹が伸びていました。

この動画でも伝えきれていないくらい、たくさんの竹。これを手入れするのは本当に大変そうです。

竹は軽いからといっても舐めてはいけません。細い丸太と同じくらいの太さで、木と同じくらいの高さにまで成長しているものがたくさんあります。一歩間違えば、大怪我です。
手慣れた人が、次々と切り倒していきます。伐採はベテラン組に任せ、私たち初心者は竹の切断と枝落としをしました。枝落としのやり方も教えてもらいました。ひとつ一つが勉強になります。

今回は手ノコやナタのほか、チェーンソーも登場したおかげで、2時間半くらいで予定していた数の竹を切り出すことができました。

お昼はみんな弁当を持ってくることになっています。今日は竹の伐採のついでに採ってきたタケノコを焼いたり、持ち寄ったおかずをシェアしながら食べました。

午後からは竹を縦に割り、節を取る作業です。作業小屋の竹屋根と同じように、仮設トイレの壁と屋根に使います。

竹の割り方もあります。竹にも上下があります。長い竹は立てて、高い場所に登って真上からからナタを入れ、ある程度まで割れたら、割れ目に鉄パイプを突っ込み、体重をかけて下まで割っていきます。2~3人組でやると、効率が良かったです。その場でのアドリブの協同作業に、いつの間にか抜群のチームワークが生まれてきます。

それに比べて、節を取り除くのは個人作業です。金づちでひたすら節を叩き割っていきます。割ったばかりのきれいな節を叩き割っていくのは、なんだか爽快な作業でした。

もう夏になろうとしています。作業をしていると汗が噴き出てきます。汗を拭き、水分を摂りながら、みんな黙々と作業をしています。作業に没頭すると、時が経つのを忘れます。不思議なもので、作業に辛い部分は何一つ感じません。もしこれが仕事だったら、きっと大変だと感じてしまうでしょう。なぜだろう???

ひとつだけ間違いなく言えるのは、一人でやると辛い作業も、人数がいると早く進み、愉しくやることができるということです。あっという間に作業が片付いていきます。

そして、いよいよ組立にかかります。
今回はすでに皮を向いた杉の丸太と、杉の角材が準備されていました。トイレの設置場所にブロックを置いて水平をとり、丸太と角材を木ねじで設計どおりに組み立てていきます。試しに仮で何本か竹を打ちつけてみました。

なんか雰囲気が出てきました。

今日の作業はここで終了です。
次回はどこまでいけるでしょうか。

本来は7月8日が活動日ですが、今回は7月7日に非電化工房へ団体見学に行きます。
次回の活動日は7月15日(日)です。14日(土)は前泊で、懇親会を兼ねた定例会があります。蛍も増えてきました。これからもたくさんたのしみがあります。

2012.6.9-10 Sat,Sun 活動日:水の確保

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毎月第二、第四日曜日は、里山の会の活動日です。前回、作業小屋の作業が一段落して、一部に床が張られたので、この回はゲストを呼んで、前日から活動地入りしました。


6月9日土曜日、あいにくの雨。

午後から数名が集まり、敷地内を散策しました。小雨がぱらつく中でも、話に花が咲き、正味2時間くらい歩きました。

作業小屋へ戻り、この森の感想と、この森でどんなことをして愉しめそうかを話し合いました。十人十色、人のアイデアには無限の広がりがあります。

だんだん暗くなってきたので、いいところで話し合いを切り上げると、酒盛りの支度がはじまりました。蛍を見に行った人もいました。

今夜は雨の中どう過ごそうか様子を見ながら考えていましたが、どうやらみんな作業小屋に泊まるようです。

酒盛りがはじまると、なんと、どんどんお酒やおつまみ、ご飯が出てきました。至れり、尽くせり。本当にありがたいことです。

火を囲んで、酒を飲み、世代の違う者同士が他愛ない話をする場。
いま私の生活は物で溢れていますが、こんなシンプルな時間の過ごし方が、とても贅沢に感じられました。夕方から深夜まで、長い夜をたのしみました。

そして、前回張った床の上に寝袋を並べ、みんなで雑魚寝です。
しとしとと雨が降っていましたが、寒さを感じることもなく、朝までぐっすり眠りました。


6月10日日曜日、雨が上がりました。

早朝、鳥の鳴き声で自然に目が覚めました。まだだいぶ朝が早かったのですが、会の方が所有している土地の裏山を散策させていただきました。おいしい朝ご飯までいただいてしまいました。

みんなが集まりはじめた頃、昨日の話の続きをしました。
・どこにどんなバイオトイレを作るか。
・どこにどんなツリーハウスを作るか。
たくさんのおもしろい発想が出てきました。
ひとまずは、バイオトイレとツリーハウスを作る人のために、仮設のトイレを作ろうということになり、具体的にどんな感じでつくるか話が進みました。次回の活動で、仮設トイレの小屋をつくるため、竹を切り出しに行くことになりました。
話は尽きず、一旦1時間程度で話を切り上げ、今日の活動に入ることになりました。

敷地は真ん中に高速道路が通り、土地が大きく2つに分断されています。
この日は作業小屋とは別の土地の沢から、水を引いてくる作業です。
まずは沢まで草木を刈り、通り道を作っていきます。
伐採した場所には光が入ってきます。そこからまた新たな命が芽吹いてきます。

沢まで辿りつくと、樋と水を受けるバケツの設置作業に入ります。水を含んで重くなった土を、交代しながらスコップで掘り下げていきます。ぬかるんでやりにくい作業でしたが、なんとか雨どいとバケツの設置ができました。ついでに、作業をするための足場をつくりました。足場の材料はその場にある木を切って、ぬかるんでいる場所に杭を打ち、細い丸太を並べました。段差には同じような方法で、丸太の階段を付けました。

この日の作業はここまででした。
ここまでの写真を撮らなかったのですが、後日撮った動画がこちらです。

前日の台風が影響したのか、設置した樋からは水が流れておらず、他ところから水が流れていました。2週間で沢の地形が少し変わったようです。さて、これからどのように改良していくのでしょうか。

2012.5.27 Sun 活動日:作業小屋

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とても天気の良い一日でした。
前回から続きの作業で、作業小屋の一部に内壁と床を張ります。

木更津へ行くときは現地で身動きがとりやすよう、いつも愛車の軽トラで行くのですが、この日は試しに東京駅から公共交通で行ってみました。東京駅からは電車で行くよりも、東京湾アクアラインを通る高速バスのほうが安くて早いのです。東京駅から木更津駅まではおよそ60分。1時間に2~3本は出ており、電車と違ってバスは乗れれば必ず座れて、窓から海の景色も見えて快適でした。(詳しい行き方は 木更津・活動地までのアクセス をご覧ください。)

と、ここまでは良かったのですが、休日のバス時間を見誤ってしまい、次のバスまで2時間くらい待たなければなりませんでした。試しに木更津駅から歩いてみました。1時間半の長いお散歩でした。

そんなわけでのんびりしてしまい、この日は遅れて参加。帰りも早め帰ったため、ほとんど写真が撮れませんでした。内壁と床張りはほぼ終わったようです。

画像が荒いのですが、作業の模様を動画で撮ってみました。

なんとなく全体像と雰囲気は伝わったでしょうか?

2012.5.13 Sun 活動日:作業小屋

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はじめて活動日に参加。作業小屋を作る作業をしました。これまでの活動で、すでに屋根と柱はできています。通常の作業小屋の目的は、里山の保全作業に使う道具や材料を保管することです。しかしここでの目的は他にもあります。活動やイベントに参加した人が雨宿りをしたり、ゆっくり休憩をしたり、作業の打ち合わせをしたりするためにも使います。

掘立柱に竹屋根です。竹を縦半分に割り、節を取り除くと、雨どいのような形になり、交互に組むことができます。組んでしまえば屋根に隙間ができません。縦に傾斜を付けて並べれば、雨水は竹の上を通って、屋根下へと流れていきます。竹は地元、木更津のものです。

 

これまでは柱と屋根だけでしたが、少しは雨風を防げるように、この日は一部に内壁を張り付ける作業をしました。柱の間に杉の角材でフレームを組み、そこに杉板を打ち付けていきます。

 

また、作業をした人がゆっくりと足を休めるよう、一部には床を取り付けます。ブロックの上に側面を平らに削った柱を寝かせ、水平を取っています。この柱が大引きの役割になります。この日はこの大引きの上に根太となる杉の角材を打ち付け、その上に杉の床板を打ちつける作業の一部をやりました。この日に使った角材と杉板も、地元、木更津のものです。

なるほど、こうやって作るものかと、小屋づくりの工程はとても勉強になりました。ものづくりに没頭すると、その愉しさに時間を忘れます。作業が一段落したら、端材で火を焚き、お茶を飲みながら、これからこの森で何をして愉しむか、みんなで構想を語り合います。みんな仲良くなります。

愉しみながら森の手入れをしていけば、地元の余っている素材を有効に、贅沢に使うことができます。快適で豊かな時間を過ごすことができます。

僕はこの日、里山の会に入会することを決めました。
この作業は次回の活動日へと続きます。