2012.7.14-15 Sat,Sun 活動日:水の確保

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前日の14日は19時から会合があり、作業小屋に前泊しました。ランタンを囲んで酒を飲むと、ついつい話が弾んでしまい、深夜まで話し込んでしまいます。それでも今後の展望を話す、とてもいい時間でした。
朝9時から作業開始です。簡易トイレの製作をする予定でいましたが、竹の壁を取り付ける前に、4人くらいで持ち上げて移動できるかどうか試したかったのですが、この日は参加者が少なかったため、水を引いてくる作業をすることにしました。

会の名前入りヘルメットが里山の会から支給されました。入会するともらえます。森の中に入ると木の枝に頭をぶつけたり、ちょっとしたことでケガをすることがあります。ヘルメットはケガから守ってくれる大事な装備です。

半割りにして節を抜きとった竹は、前回の活動日のとき伏せた状態にして並べておきました。青竹でしたが、3週間も日に当たると、このように年季の入った色に変わっていました。

水場へ行くと、前回確認したときは水路が変わってしまい、設置した樋へ水が流れていなかったのですが、このときは少し水が流れていました。そのときどきで水の流れる場所が少しずつ変わっているようです。水の流れをできるだけ一箇所にまとめるように、まずは木の板を差し込みました。

ある一つの土の穴から、一番多く水が出ていました。そこから出ている水をすべて樋に流すため、節を抜いた竹の筒でバイパスすることにしました。下の写真のように先端を加工し、土の穴に突き刺すことにしました。その場でみんなでアイデアを出し、考えながら進めるのがこういう作業の愉しいところです。こういうことは机上では学べません。こういうことを積み重ねていくと、実践力がつくような気がします。

樋にだいぶ水が流れるようになりました。土をいじったため、バケツの水は濁っていますが、この後しばらく流し続けたら徐々に水は透き通っていきました。

このバケツにホースをつないで作業小屋のほうへ引いていくのかと思っていましたが、間にタンクを入れることになりました。タンクに貯水してあれば、樋にチョロチョロとしか水が流れていない日でも、一度にたくさんの水を使うことができそうです。

ここで作業を二手に分けました。タンクに穴を開けてホースとのジョイントを取り付ける人と、タンクを設置する土台を作る人に分かれました。前者は設備のプロである経験者にお願いしました。里山の会にはいろいろできる人が揃っていて、本当に頼もしいです。その間に木で土台を作ります。木は森にある杉を間伐したものを使います。

講習以来、久々にチェーンソーを使わせてもらい、伐木し、杭を作りました。実践はなかなか難しかったですが、これも徐々に慣れていくのでしょう。タンクを置く土台の柱として、杭を打ち込んでいきます。暑い中、なかなかタフな作業でした。

杭の先端の水平をとりながら、ビスで垂木を固定していきます。実際には水平ではなく、谷側を少し低くしました。タンクの下に泥などが溜まることが予想されるため、それを掻き出しやすくするために、ほんの少しだけ傾斜を付けたのです。メンテナンスのことまで考えるとは、みなさんさすがです。

一方、タンクはというと、ジョイントが取り付けられるよう、金具が取り付けられていました。もちろん、パッキンが入っているので、水漏れもなさそうです。これまたさすがとしか言いようがありません。

そして、バケツのほうにもジョイントを取り付け、いよいよホースの接続です。

タンクの上から水が入り、下から出て行きます。下と言っても一番には泥などの沈殿物が溜まるので、上澄みを取るために一番下より少し上から出るようになっています。一番下にはメンテナンスのときに沈殿物を排出させるためのコックが付いています。
なんかもう、うまくできてて、気分がいいです。

タンクに水が溜まるまでの間に、ホースをつなげて、

作業小屋付近までホースを引いてきました。

あとは水が出るのを待つだけですが、なかなか出てこない。
もしかしたら空気で詰まってしまっていたのでしょうか。ホースの位置を少し直したら、見事に水が出てきました!
おそらくタンクにだいぶ水が溜まっていたのでしょう。はじめのうち、水は勢いよく出てきて、やがて樋に流れる量と同じくらいの水量で落ち着きました。

あとはコックをつけて使わないときはタンクに水を貯めておくか、また飲み水として検査をするかなど、検討することがありますが、とりあえず、手洗い用としては十分に使えそうです。

こういったセルフビルドの作業は少しずつ技も身に付き、とても愉しい。やみつきになりそうです。

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