Category Archives: 作業小屋
2012.11.11 Sun 活動日:作業小屋の改良
この日の前夜は作業小屋での定例会でした。いつも火を囲んでのミーティングですが、いよいよ寒さも厳しくなり、火に当たっていても背中やお尻が冷えるようになってきました。ということで、今日の主な作業は作業小屋の冬支度です。今日は作業を分担して行いました。
作業小屋の西側の壁には窓枠だけを作っていました。春から今までは開放感があり、このままでもよかったのですが、冬になるとそうはいきません。いよいよ棚上げになっていた作業にとりかかります。会員の方が窓を作ってきてくれました。柿渋に弁柄を混ぜたものを塗ったそうです。鮮やかな赤で窓が際立ちます。観音開きの窓です。
実はこの窓枠が曲者で、すごく歪んでいたようです。窓を入れるだけでも大変ですが、隙間をなくしスムーズに窓を開け閉めできるようにするには、調整しながらの緻密な作業になります。この作業を担当した方は、建具屋さんの大変さがわかったと仰っていました。それでも3箇所の窓が入りました。もともとあった窓枠の隙間は今後なにかで埋めないと、隙間風が入ってくるかもしれません。その寒さに耐えられるかどうか、様子をみていくことになりました。
今後の作業に使うであろう木材を調達してきて、とりあえず床に置いてありました。これを天井の梁の上に収納することになりました。
天井上はがらんどうなので、かなりの収納力があります。すべての木材が収まりました。
作りかけになっていた、かまどを設置するスペースです。今回は上をならし、厚いコンクリートを乗せました。この上にどんな釜が乗るのでしょうか。今後の作業になります。
作業小屋の南側と東側に壁はありません。そのおかげであずまやのような開放感があるわけですが、寒いので外気を少しでも遮断したいところです。温かい時期は壁がないほうがいい、寒いときは壁がほしい。両方の問題を解決するため、今回はブルーシートで幕を張り、いつでも開け閉めできるようにしました。
これで寒いときだけ幕を下ろせば、とりあえず冷気が直接体に当たることはなく、囲炉裏の熱も少しは中に保たれるでしょう。これで冬季のミーティングや作業が耐えられるか、これも様子見です。
囲炉裏でお湯を沸かしたり、調理ができるよう、梁からチェーンでヤカンをぶら下げていました。たまたま自在鉤が手に入ったので、チェーンを自在鉤に変えます。
少し懸念していることがありました。囲炉裏の上の梁が黒くなり始めたことです。ススが付くだけなら良いのですが、熱で炭化してしまうと梁が折れてしまう可能性があります。今回はチェーンを自在鉤に代えるついでに、梁に熱が行かないように対策します。
今回は活動地にあったメッシュの金属と、ガルバリウム鋼板の波板を使い、囲炉裏と梁の間に挟んで、熱が直接梁に行かないようにします。
これで熱が直接伝わることはなくなるでしょう。自在鉤の位置が少し高すぎるように見えますが、ここではこれでいいのです。豪快に薪や竹を燃やすと大きな炎になります。自在鉤の竹部分が燃えないように、わざと高く設置しました。自在鉤に代えたことで、より囲炉裏の雰囲気が出たのですが、ガルバリウム鋼板の色が少しアンマッチな感じがします。そのうちススが付いて黒くなってくれば、もっといい雰囲気になるのではないかと思います。
作業が終わるころになって雨が降ってきました。作業時間中はなんとか天気が持ち、今日もいい仕事ができました。
作業のあとは、地元の野菜で汁物を食べて温まりました。だしを取るものがなく、ストックしてあったサバ缶とツナ缶を混ぜ、最後に醤油で味付け。荒っぽい男の料理ですが、いい具合に油も出て、なかなかおいしくできあがりました。
人が集まる場を、ひとつひとつ手作業で作り上げていく。この愉しさをぜひ多くの人に味わってほしいと思います。
会員になっていない方でも、木工などの経験がない方でも、これまで里山に興味がなかった方でも、毎月第2、第4日曜日の活動日に参加できます。木更津へは アクアラインを通る高速バス で、東京・神奈川方面から約1時間。ぜひ一度遊びに来てください。活動地までの移動手段がない方は、木更津駅からの送迎も手配します。
来月(12月)は忘年会 もありますので、里山の愉しさを味わってください。お気軽にコメントください。
2012.5.27 Sun 活動日:作業小屋
とても天気の良い一日でした。
前回から続きの作業で、作業小屋の一部に内壁と床を張ります。
木更津へ行くときは現地で身動きがとりやすよう、いつも愛車の軽トラで行くのですが、この日は試しに東京駅から公共交通で行ってみました。東京駅からは電車で行くよりも、東京湾アクアラインを通る高速バスのほうが安くて早いのです。東京駅から木更津駅まではおよそ60分。1時間に2~3本は出ており、電車と違ってバスは乗れれば必ず座れて、窓から海の景色も見えて快適でした。(詳しい行き方は 木更津・活動地までのアクセス をご覧ください。)
と、ここまでは良かったのですが、休日のバス時間を見誤ってしまい、次のバスまで2時間くらい待たなければなりませんでした。試しに木更津駅から歩いてみました。1時間半の長いお散歩でした。
そんなわけでのんびりしてしまい、この日は遅れて参加。帰りも早め帰ったため、ほとんど写真が撮れませんでした。内壁と床張りはほぼ終わったようです。
画像が荒いのですが、作業の模様を動画で撮ってみました。
なんとなく全体像と雰囲気は伝わったでしょうか?
2012.5.13 Sun 活動日:作業小屋
はじめて活動日に参加。作業小屋を作る作業をしました。これまでの活動で、すでに屋根と柱はできています。通常の作業小屋の目的は、里山の保全作業に使う道具や材料を保管することです。しかしここでの目的は他にもあります。活動やイベントに参加した人が雨宿りをしたり、ゆっくり休憩をしたり、作業の打ち合わせをしたりするためにも使います。
掘立柱に竹屋根です。竹を縦半分に割り、節を取り除くと、雨どいのような形になり、交互に組むことができます。組んでしまえば屋根に隙間ができません。縦に傾斜を付けて並べれば、雨水は竹の上を通って、屋根下へと流れていきます。竹は地元、木更津のものです。
これまでは柱と屋根だけでしたが、少しは雨風を防げるように、この日は一部に内壁を張り付ける作業をしました。柱の間に杉の角材でフレームを組み、そこに杉板を打ち付けていきます。
また、作業をした人がゆっくりと足を休めるよう、一部には床を取り付けます。ブロックの上に側面を平らに削った柱を寝かせ、水平を取っています。この柱が大引きの役割になります。この日はこの大引きの上に根太となる杉の角材を打ち付け、その上に杉の床板を打ちつける作業の一部をやりました。この日に使った角材と杉板も、地元、木更津のものです。
なるほど、こうやって作るものかと、小屋づくりの工程はとても勉強になりました。ものづくりに没頭すると、その愉しさに時間を忘れます。作業が一段落したら、端材で火を焚き、お茶を飲みながら、これからこの森で何をして愉しむか、みんなで構想を語り合います。みんな仲良くなります。
愉しみながら森の手入れをしていけば、地元の余っている素材を有効に、贅沢に使うことができます。快適で豊かな時間を過ごすことができます。
僕はこの日、里山の会に入会することを決めました。
この作業は次回の活動日へと続きます。