Category Archives: events

2013.3.18 Sun イベント:チェーンソー安全講習会

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活動を愉しく続けるために、危険予知と道具は大事です。

きさらづ里山の会ブログをご覧ください。

2013.1.12 Sat 内部イベント:新年会

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今年最初の定例会は新年会を兼ねて。

きさらづ里山の会ブログの記事 をご覧ください。

2012.12.08 Sat 内部イベント:忘年会

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今年最後の定例会は忘年会に。

きさらづ里山の会ブログの記事 をご覧ください。

2012.11.24 Sat イベント:里山でよくばりクッキング

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きさらづプレーパークの会さんが主催のイベントが、きさらづ里山の会活動地で開催されました。

きさらづ里山の会のブログができましたので、里山の会の活動については、今後は主にそちらで書いていきたいと思います。 この日の記事はこちら です。

2012.10.20-21 Sat,Sun イベント:創造のバイオトイレづくり3(3、4日目)

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「創造のバイオトイレづくり」ワークショップの3、4日目です。この2日間は晴天に恵まれました。

ワークショップ3日目です。
前回の物品調達で、介護用シャワーベンチの不用品を利用することにしました。これに便座を取り付けて、大と小を分ける仕組みを作ります。

再度確認をしていく中で、ペール缶を使って攪拌部分も作ってみようということになりました。大体の設置スペースを振り分けて、大チームと小チームに分かれて作業をしました。

大チームは里山の会の方の作業場へ行き、金属加工の道具調達へ。
小チームはホームセンターへ行き、尿の受け部に使えそうな物品を探しに。

小チームのほうは、なかなかいいものが見つかりませんでした。できるだけ尿が溜まらないような仕組みを考えたときに、便器の形というのは非常にうまく設計されていることに気づきました。また、洋式便座の形も様々な体型で使え、足がうまく収まるようにできていることに気づきました。今回は100点を目指さず、ある物で作ってみようとなり、緊急用水タンクを利用することにしました。

あっと言う間にお昼になり、いつものように竹でご飯を炊きます。学生参加者の希望で、今回はバーベキューです。
前回同様、食器は竹を使って手作りします。

ペール缶のかまどで味噌汁とバーベキューを作ります。

ドラム缶の焼き台でもバーベキュー。米も炊きます。

スペアリブが焼けるジューといういい音と、食欲を刺激するいい匂いが里山に漂います。

天気のいい日、バーベキューは王道ですね。自分の竹皿に盛り付けすると、またおいしく感じます。

さて、午後の作業。
小チームはスチールのバケツをくりぬき、

切り開いた水タンクの先に排水ホースを取り付け、

水タンクをバケツに固定します。

水を流してみたところ、まずまずうまく流れています。通常の小便器と同じように、使用後は水をかけて洗浄したほうが良さそうです。
これで尿受け部分は完成です。

さて、代わって大チーム。ペール缶に穴を開けたようですが、なにやら金属の板をディスクグラインダー削り、

軸になる部分に溶接して補強するようです。

日も暮れはじめ、今日の作業はここまで。
夜は人も増え、かっぽ酒に、近隣で採れた差し入れの「バカマツタケ」が振る舞われました。

—–
ワークショップ4日目も、暑いくらいの良く晴れた日になりました。
いよいよ最終日。ゴールを決めずに進めてきましたが、どこまで出来上がるでしょうか。

大チーム、小チームの共有部、便座を固定する金属をつくることにしました。
便座の型に合わせて、金属の棒を曲げていきます。根元のほうを溶接して便座を支えます。

そして、バケツを支える台を作るため、丸太に排水ホースの溝を削っていきます。チェーンソーを使えばすぐにできてしまう作業ですが、あえて手ノコとノミの手作業で彫っていきます。手作業でどれだけ大変かを知っていれば、電気やエンジンのありがたさもわかります。地味な作業ですが、はじめてノミを使った参加者はコツコツと彫り進めていきました。

一方、大チームは攪拌するためのスクリューの羽根を軸棒に取り付けていきます。
放置自転車の車輪のスポークを切り取り、それを羽根にしようと試みました。

ところが、溶接してみたところ、スポークでは細すぎて折れてしまい、うまく溶接できませんでした。

スポークの代わりに、寸切ボルトを使うことにしました。寸切ボルトを切って、曲げて、溶接。
このくらいの太さなら溶接で折れることはありませんでした。

角度を変えてさらに羽根を取り付けてみると、なんだかうまくかき混ぜることができそうです。

ペール缶にスクリューを取り付け、受け口を空けます。
では、回してみます。

うまく回っていますね。
では、籾殻燻炭を入れて回してみます。

うん、うまく混ざっているようです。

これで大チーム、小チームの単体テストが完了です。あとは部品を結合していくのみ。
ここでお昼休み。4日目ともなると、みなさん手馴れたものです。毎度のように竹でご飯とお味噌汁。
この日はまるで夏のように日差しが強いので、屋根のある板の間で涼みながら昼食です。
できたてのゴハンにビールがおいしい。

ゆっくり昼休みを終えて、午後の作業です。
それぞれのユニットを設置し、結合していきます。最終日の大詰めで、どこまでできるでしょうか。

小チームの丸太の溝が深く彫れました。これで丸太がバケツを支え、溝に排水ホースが収まります。

さあここからラストスパートで結合作業を進めます。

どんどん作業が進み、なんとか完成に漕ぎ着きました。

どーん!あれ?
はい。丸太は使いませんでした。便座を支える金属を作ったので、尿受けはそこに吊るせばいいだろう、ということになりました。
たしかにそんなに溜まらずに流れれば、負荷もかからず支えなしでもいけるでしょう。そうなると、完全に移動式となります。
モバイルバイオトイレという、見た目も名前も里山のイメージとはかけ離れた感じになっちゃいましたが、第一号の試作品としては十分でしょう。

これを素敵な装飾で設置するも良し、また新たに作るも良し。
機能的にはまだ実証できていないので、これから使いながら改良して、機能も見た目も磨いていけば良いのです。

功労者に座ってもらい記念撮影。
バイオトイレの便座ながら肘掛けも付いて、まるで皇室のお方のような気品が漂っていますね。

最後は最終日の参加者全員で記念撮影。若干、シュールな感じもしますが。

9月の伊沢さんの講演会からはじまった「創造のバイオトイレづくり」もこれでひとまず終了です。
里山の自然の中で、ゼロからのモノづくりを体験できました。
多くの方にお越しいただいて、みなさんのおかげで無事にここまで辿り着きました。
厚く御礼申し上げます。

一旦ここで区切りをつけますが、里山のバイオトイレはこれからも進化していくことでしょう。

2012.10.13-14 Sat,Sun イベント:創造のバイオトイレづくり3(1、2日目)

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これまで2回にわたり、講演会とフィールドワークを行ってきた「創造のバイオトイレづくり」イベント。いよいよ実践編です。

これは参加者全員に発行している地主承諾の「のぐそ許可証」です。4色用意しました。この許可証を持っていると、 きさらづ里山の会 の活動日やイベントで、誰の目も気にすることなく、自然豊かな指定エリアで野糞を愉しむことができます。

のぐそ許可証を発行したのは世界初ではないでしょうか。もちろん、竹でしっかりつくった仮設トイレも利用できますし、これからバイオトイレも作るので、ユーモア半分ですが(笑)。しかし、のぐそを体験しておくと、山に出かけたときや災害時など、緊急事態に適応できるだけでなく、毎日の食事でいただいた命を自然の中で土に返す、ということを、身を持って感じることができます。

10月13日、バイオトイレづくり1日目は、オリエンテーションではじまります。県外からの参加者や地元の学生さんも参加してくださいました。参加者の自己紹介と活動地内を散策しました。参加者に造林学が専門の先生もいて、生物のことについて詳しく教えていただきました。参加者の方から学ぶことも多いです。

お昼は竹筒でご飯を炊きました。お米は地元でつくられた、もち米や黒米(古代米)が入っています。しゃもじも食器も、地元の竹で手作りしたものです。

晴天の下、みんなで食べる竹筒の炊きたてゴハンはとてもおいしいです。

お腹もいっぱいになり、午後からはバイオトイレの講義です。 株式会社エコセーフティ の古屋さんにバイオトイレカーでお越しいただきました。まずはスクリーンの前で、バイオトイレの仕組みや施工についての法律などを学びました。

バイオトイレをしっかり機能させるには、蒸発と分解が必要だそうです。排泄物をおが粉にまぜ、排泄物の大部分を占める水分を飛ばし、菌が働きやすい温度を保つようにする。攪拌・風通し・熱が保たれれば、自然界にある菌がトイレットペーパーまで分解してくれるので、小と大を分けたり、菌を加えたりする必要はないのだそうです。

今の日本の法律では、下水道が整備されている地域で汚れた下水を下水道に流さなければ、違法になるそうです。下水道が整備されていない地域では、ほとんどが合併浄化槽。キッチンやお風呂などの雑排水とトイレの排泄物をまぜて浄化し、法律の規制値まで汚染度を下げて、河川へ流しています。実は、キッチン、お風呂などの雑排水の汚染度は、ほぼ法律の規制値以下なので、そのまま河川に流しても大丈夫な場合が多いそうです。しかし、トイレの排泄物を混ぜてしまうと、しっかり浄化しないと基準値を超えてしまう。トイレの排泄物をバイオトイレで処理できれば、合併浄化槽とは異なる、また新たな浄化システムが認可される可能性があるそうです。

下水道が普及している地域の水洗トイレは、上水道と下水道のどちらかが止まっただけで使えなくなってしまいます。バイオトイレカーは、東日本大震災のとき、緊急トイレとしても活躍したそうです。また、ただの仮設トイレと比べて匂いが出ないため、たくさん人が集まるイベントの飲食ブース付近に設置しても問題ないそうです。水道が通っていない山だけでなく、都市での利用価値も十分にありそうです。

続いて、バイオトイレカーの見学です。今回お越しいただいたのは、 軽トラック搭載型のバイオトイレ です。このトイレは少し電気を使います。車に搭載したバッテリーの電気を、攪拌、ヒーター、ファンに使います。おが粉はカンナくずだと荒すぎで、あまり細かすぎるのも良くないそうです。

2日前にこのトイレを使ったそうです。ほんの少しだけトイレットペーパーの残骸がある程度で、排泄物もトイレットペーパーも見事に分解されていました。においもまったくありません。すごい威力です。このトイレは1日に20~30回程度使えるそうです。しっかり設計されたバイオトイレの威力に驚かされました。

講義のあとは設計です。まずは制限を設けず、機能・デザインなど、自分が作りたい・使いたいバイオトイレがどんなものかを、絵や文章で書いてもらうことにしました。この日に出たアイデアは、2日目の明日の参加者へと引継ぎ、今回のワークショップで作るものを詳細に設計していきます。

1日目ここで終了です。終了後は、火を囲んでお酒をいただきます。ここでも竹が登場です。

青竹で燗した酒を「かっぽ酒」と言うそうです。ただ熱燗にするだけではないようです。青竹を囲炉裏で熱すると、竹の油がお酒に混ざり、風味豊かなお酒になります。みなさんほろ酔いで話も弾みました。かっぽ酒はいくら飲んでもアルコールが体に残らない、と誰かが言っていましたが、本当でしょうか(笑)。周りを気にせず火を焚ける、里山ならではの愉しみです。

寝袋持参の参加者は、そのまま作業小屋に宿泊しました。

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2日目はあいにくの雨でしたが、地元の学生さんがたくさん参加してくれました。
自己紹介の後、基本的なバイオトイレの仕組みを共有した後、前日と同じように自分が作りたい・使いたいバイオトイレを絵や文章で書いてもらいました。

さすがに若い学生は発想が豊かです。ユニークなアイデアがたくさん出てきました。これから里山の会が目指すバイオトイレの方向性を仮決めし、今回のワークショップで作るものを決めました。今回は建屋までは作らず、バイオトイレの仕組みの部分だけ作ります。自転車を使い、攪拌する仕組みをつくることにしました。作業分担も決めました。インテリアや全体のデザインチーム、トイレ部分の設計図チーム、物品調達チームです。

ここでお昼の時間となり、みんなで昼食づくりをします。
米と箸を作るチーム、火を起こすチーム、味噌汁の野菜を切るチームに分かれて作業をしました。

皆さん慣れない作業ですが、なんとかご飯ができあがりました。デザートに里山の秋ならではの焼きイモ、焼き栗も作りました。

昼休憩が終わり、それぞれのチームに分かれての作業となります。デザインチームは作業を進めましたが、設計図と調達チームは少してこずりました。
たまたま里山に捨てられていた自転車を使おうとしましたが、詳細な機構部分の話になると意見が分かれ、なかなかまとまりませんでした。

結局、攪拌部分の機構をつくるより、棒を使って攪拌するほうが早いのでは?ということになり、攪拌部分はひとまず置いておき、便座と大小を分けるところまでやろうということになりました。その後、使う素材などを決めました。次回から物品調達とモノづくりに入ります。

終わった後、参加者の皆さんから感想を聞きました。
ご飯がおいしかった、自分たちで作って食べるのはおいしい、という感想のほかに、
 「作り方が決まっていて、教えてもらいながら作るのかと思っていたが、自分たちで考えていくのはたのしかった。」
という方がいました。

これこそ、”創造の”バイオトイレづくりワークショップの狙いのひとつでした。
答えのないところから、考えながら創造していく。

答えが準備され、作り方を教えてもらうワークショップは、たしかに効率的で簡単に身につく方法ではありますが、アイデアを出し、壁にぶつかりながら、協力して作り上げていく経験はできません。仲間とのコミュニケーション、震災でモノがないときにどうするか、里山にある資源をどう有効活用するか、など、やってみると愉しく、仲間もできます。失敗しないワークショップではなく、失敗を恐れずにチャレンジするワークショップにしていければと思います。

とはいえ、竹の飯ごう、竹の食器、火おこしなど、学べることもたくさんあります。うまくやるには少しコツがあります。

ワークショップはあと2日ですが、1日だけの参加もOKです。皆さんのご参加をお待ちしています。

2012.9.22 Sat イベント:創造のバイオトイレづくり2

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前回9月8日に引き続き、糞土師:伊沢さんのスライドショーとフィールドワークです。実は前回参加できなかった人のため、開始時間前に前回講演のおさらいを1時間の駆け足でやっていただきました。糞土師の真意を伝えるには、1時間ではちょっと物足りなかったかもしれません。

開始時間となり、続いて「お尻でみる葉っぱ図鑑」のスライドショーのはじまりです。
普段私たちは雑草と呼ばれているものには目もくれません。しかし、お尻を拭くという視点からみると、植物のつくりに目が留まり、雑草はありがたい存在になります。

これはスライドショーからの一枚です。大変拭き心地のよい葉っぱの接写です。やはり伊沢さんは元写真家ですね。葉っぱの表面にたくさんの柔らかい毛がついているのが写真からよくわかります。どんなに高級なトイレットペーパーでも、この葉っぱの拭き心地には勝てないでしょう。伊沢さんは葉っぱに5段階評価を付けています。

さらにもう一枚。葉っぱ探しの基本は、滑らずにしっかり拭けて尻さわりの良い、毛のついている葉裏を使うことです。これはヨモギです。幅の広い葉っぱでなくても、このように茎から束ねて使うときちんと拭けるのです。

このほかにも「ほう!」と唸るような、たくさんの使い方事例をスライドで教えていただきました。拭きにくいものには、ひと工夫とテクニックが必要なのです。

トイレットペーパーの製造工程や流通で、少なからず環境負荷をかけています。葉っぱの少ない冬でもトイレットペーパーを使わなくても済む方法はあるのです。

さて次は、会場を出てフィールドへと向かいます。
その前に伊沢さんが携行している野糞3点セットと持ってきた葉っぱの実物を見せてもらいました。どこにでもある葉っぱ、使いやすい葉っぱ、さらにはウットリするほど肌触りの良いキノコまで、実際の手触りで感触を確かめました。

そして「正しいのぐそ」の実演講習です。もちろん公衆の面前でズボンを下ろすところまではやりません。「エアのぐそ」です。さすが長年の経験から編み出した「伊沢流インド式野糞法」。お尻を清めるための道具もさることながら、糞土師の面目躍如たる技術です。そして衛生的にきちんと土に返す作法までしっかり教えてくれました。

次は野へ出て、拭きやすそうな葉っぱを各自探してみました。小さな子供も良さそうな葉っぱを見つけていました。
その次は、山へ入り場所選びです。

周りから見えにくい木の陰を選ぶのが基本です。しっかり収納でき、分解されやすい適度な穴の掘り方も教わります。
次の2枚。どちらが正解でしょうか。

A.木につかまって座る

B.木を背中にして座る

正解は、B.木を背中にして座る です。
山は斜面になっています。木につかまっていては両手は使えず、転げ落ちてしまいます。また、背後から近づいてくるものに気づけません。
木を背にして座れば、背後を気にすることなく、青空を眺め、自然を感じながら、ゆっくりのぐそを愉しむことができます。

伊沢さんはこのように細かいところまでしっかりと、しかもユーモアたっぷりに野糞の愉しみ方を教えてくれます。

 『 場所選び 穴掘り 葉で拭き 水仕上げ
            埋めて目印 年に1回 』

伊沢さんが七五調でまとめた、正しい野糞のしかたです。
この講習ですべてを教わり、フィールドでの講習が終了しました。
みなさん楽しかったと口をそろえていました。

糞土師の伊沢さんは、のぐその愉しみ方を教えてはいますが、みんなに野糞をすべきと呼びかけているわけではありません。
毎日の食事で自然から命をいただくだけでなく、命の返し方を教えているのです。それはバイオトイレでも構いません。
ただ、人がいなければ、野糞のほうが愉しいと、この講習を受ければ気づいてもらえると思います。
そして、人の迷惑になるような野糞の仕方ではいけないと、伊沢さんは仰っています。

伊沢さんのおかげて、私はのぐそをするとき、生態系の循環の中にいることを感じ、面倒だった時間を愉しめるようになりました。
さらに、災害時など、水道が止まったり、トイレットペーパーが手に入らなくても、あせる必要はなくなりそうです。

日も暮れて交流会。

秋になって採れたサツマイモやキノコなどを焼きました。
地元で採った竹が熱燗の徳利とお猪口になって出てきました。
宴は遅くまで盛り上がりました。

また木更津の里山へ伊沢さんをお呼びすることを約束しました。
来月10月は、いよいよバイオトイレづくりのワークショップです。

2012.9.8 Sat イベント:創造のバイオトイレづくり1

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住宅地から離れた里山には上下水道はきていません。トイレにも工夫が必要です。

なかなか素敵な仮設トイレができましたが、さらに快適で景観にも環境にも配慮したトイレをつくる計画を進めています。

まずは生態系の循環を基本から学んでみようということで、写真家から糞土師へと転身された伊沢正名さんをお呼びし、スライド講演会を開きました。「第一回 ウンチの分解を 楽しく マジメに 学んでみよう!」の模様です。

会場は車の列で大渋滞!

というのはウソです。駐車スペースです。それでもたくさんの車が並びました。
受付、会場、交流会の準備が整い、参加者の会場入りと講師の登壇を待ちました。

日も暮れはじめ、いよいよ講演会がはじまりました。
写真家としての地位を捨て、世間からは偏見の目で見られる糞土師へと、なぜ伊沢さんは転身したのか。
人生を捧げ、何を伝えようとしているのか。講演会を通して、徐々にその真意が見えてきます。

ライトを落とし、美しいカビやキノコの写真のスライドショーがはじまります。
生物を上から見下ろすのではなく、感謝・尊敬の念を持って下から見上げてみると、違う視点から真の姿が見えてきます。

徐々に生態系の話へ。動物や人のウンコは自然の中でどのように分解されるのか。
身を投じての徹底した調査の話は、驚きとユーモアがあり、他の参加者の皆さんも興味深く聞き入っていました。

菌類の働き。ウンコはヒト以外の生き物にとってのご馳走。
講演会を通じて、私たちの生活が、生物としてのヒトのポジションから遠くかけ離れたものになっていることに気付かされました。バイオトイレを作る意義を、ますます深く捉えることができました。

終了後は作業小屋での交流会。地元の学校の先生、学生さん、木更津以外の地域からの参加者もいました。
交流会はやはりウンコの話。みなさん大きな気付きを得られたようです。
深夜には日本の教育の話を熱く語り合いました。

ひっそりと静まり返った里山の中で、光を放ち賑わう作業小屋。

すばらしい講師と里山の会の人たちの働きで、たのしい講演会と交流会になりました。
交流会は深夜まで続きました。

次回は9月22日は、伊沢さんによるスライドショーとフィールドワーク。
糞土師はこの里山をどのような視点から見るのか。とてもたのしみです。

2012.7.7 Sat 内部イベント:非電化工房見学会

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栃木県の那須にある 非電化工房 へ、団体見学に行ってきました。これからの活動に向けて、良いヒントをいただいてきました。

数々の非電化製品とセルフビルドの建物を見学。

見学後はコーヒー・お茶を飲みながらのセミナー。今回はこちらの希望で「非電化カフェ」と「バイオトイレ」のお話を中心にしていただきました。

コンセプトとイメージ、注意すべき具体的なポイントなど、わかりやすく教えていただき、今後の活動のビジョンが開けてきました。いいイメージを持って、バイオトイレと非電化カフェの実現に向けて取り組めそうです。これからも非電化工房から様々なアイデア、アドバイスをいただくことになるでしょう。

2012.4.15 Sun イベント:春の山野草観察会

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里山の会に、はじめての訪問。山野草に詳しい講師の方にレクチャーしていただき、食べられる山野草を摘み取りながら、敷地内を散策しました。


春ならではの山野草の葉は、どれもとても柔らかい。食べられる草ってこんなにたくさんあるんですね。

つくしも食べられます。

 

森の小さな住民にも春が訪れました。

 

遠くに見える、色とりどりの淡い春の山。

 

田んぼには水が張られ、そろそろ田植えの時期です。

 

散策の後は、摘み取った春の山野草を天ぷらでいただきます。

 

みんなの食器は竹を切り出して作ります。

 

竹筒で炊いたご飯。ふっくらおいしくできました。

 

観察会のあとは、里山の会の方たちと交流。
広い森の手入れをして、有効に活用していきたいとのこと。
みんないい人たちで、街から近いのに山には資源がいっぱい。とても魅力を感じました。