2012.9.22 Sat イベント:創造のバイオトイレづくり2

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前回9月8日に引き続き、糞土師:伊沢さんのスライドショーとフィールドワークです。実は前回参加できなかった人のため、開始時間前に前回講演のおさらいを1時間の駆け足でやっていただきました。糞土師の真意を伝えるには、1時間ではちょっと物足りなかったかもしれません。

開始時間となり、続いて「お尻でみる葉っぱ図鑑」のスライドショーのはじまりです。
普段私たちは雑草と呼ばれているものには目もくれません。しかし、お尻を拭くという視点からみると、植物のつくりに目が留まり、雑草はありがたい存在になります。

これはスライドショーからの一枚です。大変拭き心地のよい葉っぱの接写です。やはり伊沢さんは元写真家ですね。葉っぱの表面にたくさんの柔らかい毛がついているのが写真からよくわかります。どんなに高級なトイレットペーパーでも、この葉っぱの拭き心地には勝てないでしょう。伊沢さんは葉っぱに5段階評価を付けています。

さらにもう一枚。葉っぱ探しの基本は、滑らずにしっかり拭けて尻さわりの良い、毛のついている葉裏を使うことです。これはヨモギです。幅の広い葉っぱでなくても、このように茎から束ねて使うときちんと拭けるのです。

このほかにも「ほう!」と唸るような、たくさんの使い方事例をスライドで教えていただきました。拭きにくいものには、ひと工夫とテクニックが必要なのです。

トイレットペーパーの製造工程や流通で、少なからず環境負荷をかけています。葉っぱの少ない冬でもトイレットペーパーを使わなくても済む方法はあるのです。

さて次は、会場を出てフィールドへと向かいます。
その前に伊沢さんが携行している野糞3点セットと持ってきた葉っぱの実物を見せてもらいました。どこにでもある葉っぱ、使いやすい葉っぱ、さらにはウットリするほど肌触りの良いキノコまで、実際の手触りで感触を確かめました。

そして「正しいのぐそ」の実演講習です。もちろん公衆の面前でズボンを下ろすところまではやりません。「エアのぐそ」です。さすが長年の経験から編み出した「伊沢流インド式野糞法」。お尻を清めるための道具もさることながら、糞土師の面目躍如たる技術です。そして衛生的にきちんと土に返す作法までしっかり教えてくれました。

次は野へ出て、拭きやすそうな葉っぱを各自探してみました。小さな子供も良さそうな葉っぱを見つけていました。
その次は、山へ入り場所選びです。

周りから見えにくい木の陰を選ぶのが基本です。しっかり収納でき、分解されやすい適度な穴の掘り方も教わります。
次の2枚。どちらが正解でしょうか。

A.木につかまって座る

B.木を背中にして座る

正解は、B.木を背中にして座る です。
山は斜面になっています。木につかまっていては両手は使えず、転げ落ちてしまいます。また、背後から近づいてくるものに気づけません。
木を背にして座れば、背後を気にすることなく、青空を眺め、自然を感じながら、ゆっくりのぐそを愉しむことができます。

伊沢さんはこのように細かいところまでしっかりと、しかもユーモアたっぷりに野糞の愉しみ方を教えてくれます。

 『 場所選び 穴掘り 葉で拭き 水仕上げ
            埋めて目印 年に1回 』

伊沢さんが七五調でまとめた、正しい野糞のしかたです。
この講習ですべてを教わり、フィールドでの講習が終了しました。
みなさん楽しかったと口をそろえていました。

糞土師の伊沢さんは、のぐその愉しみ方を教えてはいますが、みんなに野糞をすべきと呼びかけているわけではありません。
毎日の食事で自然から命をいただくだけでなく、命の返し方を教えているのです。それはバイオトイレでも構いません。
ただ、人がいなければ、野糞のほうが愉しいと、この講習を受ければ気づいてもらえると思います。
そして、人の迷惑になるような野糞の仕方ではいけないと、伊沢さんは仰っています。

伊沢さんのおかげて、私はのぐそをするとき、生態系の循環の中にいることを感じ、面倒だった時間を愉しめるようになりました。
さらに、災害時など、水道が止まったり、トイレットペーパーが手に入らなくても、あせる必要はなくなりそうです。

日も暮れて交流会。

秋になって採れたサツマイモやキノコなどを焼きました。
地元で採った竹が熱燗の徳利とお猪口になって出てきました。
宴は遅くまで盛り上がりました。

また木更津の里山へ伊沢さんをお呼びすることを約束しました。
来月10月は、いよいよバイオトイレづくりのワークショップです。

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