2012.9.8 Sat イベント:創造のバイオトイレづくり1
住宅地から離れた里山には上下水道はきていません。トイレにも工夫が必要です。
なかなか素敵な仮設トイレができましたが、さらに快適で景観にも環境にも配慮したトイレをつくる計画を進めています。
まずは生態系の循環を基本から学んでみようということで、写真家から糞土師へと転身された伊沢正名さんをお呼びし、スライド講演会を開きました。「第一回 ウンチの分解を 楽しく マジメに 学んでみよう!」の模様です。
会場は車の列で大渋滞!
というのはウソです。駐車スペースです。それでもたくさんの車が並びました。
受付、会場、交流会の準備が整い、参加者の会場入りと講師の登壇を待ちました。
日も暮れはじめ、いよいよ講演会がはじまりました。
写真家としての地位を捨て、世間からは偏見の目で見られる糞土師へと、なぜ伊沢さんは転身したのか。
人生を捧げ、何を伝えようとしているのか。講演会を通して、徐々にその真意が見えてきます。
ライトを落とし、美しいカビやキノコの写真のスライドショーがはじまります。
生物を上から見下ろすのではなく、感謝・尊敬の念を持って下から見上げてみると、違う視点から真の姿が見えてきます。
徐々に生態系の話へ。動物や人のウンコは自然の中でどのように分解されるのか。
身を投じての徹底した調査の話は、驚きとユーモアがあり、他の参加者の皆さんも興味深く聞き入っていました。
菌類の働き。ウンコはヒト以外の生き物にとってのご馳走。
講演会を通じて、私たちの生活が、生物としてのヒトのポジションから遠くかけ離れたものになっていることに気付かされました。バイオトイレを作る意義を、ますます深く捉えることができました。
終了後は作業小屋での交流会。地元の学校の先生、学生さん、木更津以外の地域からの参加者もいました。
交流会はやはりウンコの話。みなさん大きな気付きを得られたようです。
深夜には日本の教育の話を熱く語り合いました。
ひっそりと静まり返った里山の中で、光を放ち賑わう作業小屋。
すばらしい講師と里山の会の人たちの働きで、たのしい講演会と交流会になりました。
交流会は深夜まで続きました。
次回は9月22日は、伊沢さんによるスライドショーとフィールドワーク。
糞土師はこの里山をどのような視点から見るのか。とてもたのしみです。
[...] Kisarazu-to-森 http://kisarazu.30000yen.biz/archives/340 [...]
[...] 前回9月8日に引き続き、糞土師:伊沢さんのスライドショーとフィールドワークです。実は前回参加できなかった人のため、開始時間前に前回講演のおさらいを1時間の駆け足でやっていただきました。糞土師の真意を伝えるには、1時間ではちょっと物足りなかったかもしれません。 [...]